8 月 22 2009
水臭い
水臭いとはよそよそしい、他人行儀という意味で使われます。
この「水くさい」の語源を調べてみると、2つの語源にたどり着きました。
①水臭いは、食べ物や飲み物の水分が多く、水で薄められていて「味気ない」「まずい」を意味します。「水くさい」はもともと、料理を評した言い方で、気の抜けたようでまずい料理をこう呼んだのです。
そこから比喩的に人に対しても用いられるようになり、愛情の薄いこと、親しい間柄なのによそよそしいことを「水くさい」と言うようになりました。
②お酒を酌み交わす際、酒杯をやりとりします。日本ではその時、盃洗(水の入ったどんぶりのようなもの)で杯を洗ってから相手に差し出したのです。
それが礼儀なのですが、盃洗で洗った杯で酒を飲むと、酒に微妙に水の味が残り、「水臭い酒」になります。このことから他人行儀なことを「水くさい」というようになったという説もあります。
遠慮のない間柄だと、盃洗の水を通さずに杯が行ったり来たりするようになります。この様子が「水入らず」です。盃洗の必要のない親族等との酒席は「水入らず」と呼ばれました。
親しい間柄なのに盃洗すると「水くさい」と言われることになります。
また、水で薄めた酒をいう場合もあり、それらがいつの間にか、人の情を表すまでになったのでしょう。